人間にとって一番大切な脳の部分を鍛えるには?
ここでは成長に役立ちそうなコトを。
塾長自身が忘れないようにメモしていきます。
脳を育て、夢をかなえる 脳の中の脳「前頭前野」のおどろくべき働きと、きたえ (くもんジュニアサイエンス) [ 川島隆太 ]
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今日の参考文献は、「脳を育て、夢をかなえる」です。
DSの脳トレシリーズでも有名な、川島隆太先生の本です。
我が子や生徒さんにも、是非とも直接読んで欲しい1冊!
箇条書きでメモしていきます。
・人間と動物はどちらが賢いか?
人間の脳と他動物の脳では決定的な違いがある。
それは「人間は、大きな前頭前野を持っている」こと。
・前頭前野の働きは、「言葉と数字、やる気、気持ちの共感、ガマン、集中、アイデア、発明、コミュニケーション」と大きな関わりがある。
仕事でもダイエットでも結婚でも、自分の夢を叶えるために必須の部分。
・前頭前野はどこにあるか?おでこのあたり。
・前頭前野を活性化させるには、どのような活動が有効か?
単なる音や単語(“犬”など)を聞く…前頭前野はほとんど活性化していない
文章を聞く…活性化している
文章を黙読…活性化している
音読する…かなり活性化している
・前頭前野を活性かさせるためだけを考えれば、音読が有効である。
が、初めて見る教科書の内容をシッカリ理解する時などは、黙読が有効な人も多い。
・マンガで前頭前野は活性化するか?
マンガを読む作業は絵があり、視覚に訴えかけるので前頭前野を使わない。
実際マンガを読んでも、勉強や小説読んだ後のような脳の疲れはない。
だから勉強時間の合間に、前頭前野を休めるのに最適。
・漢字の覚え方と前頭前野の活性化の違い。
漢字を見るだけで覚える …ほとんど活性化していない
漢字を書きながら覚える …かなり活性化している
・数を数えると前頭前野は活性化するか?
人間だけが扱う数字は、やはりすごい!
1から10までを頭の中で数えるだけ …まぁまぁ活性化
101から110までを頭の中で数えるだけ …かなり活性化
1ケタの足し算をゆっくり …少し活性化
1ケタの足し算を速く …かなり活性化
・簡単な計算を素早く解くと、前頭前野は左右バランスよく鍛えられる。
複雑な計算では、主に左脳でことばを使って、賢明に考えている。
前頭前野のことだけを考えるなら簡単な計算だけど、もちろん数学力を考えるなら複雑な計算。
・ゲームでは、脳の後ろの方は使うが、前頭前野はほとんど活性化していない。
・音読や簡単な計算で前頭前野が活性化させておくと、学習効率が高まる。
小学生をグループ分けして3つのテストを行った。
「なにもせず」と「(簡単な)計算してから」と「音読してから」テストした結果の違いは…
迷路テスト=「なにもしない」平均83秒でゴール、「計算」71秒、「音読」62秒
符号合わせテスト=「なにもしない」平均29個正解、「計算」31個、「音読」32個
単語記憶テスト=「なにもしない」平均8個正解、「計算」10個、「音読」10個
このことから、勉強前に「その範囲の教科書の音読」や「簡単な計算」をしてから勉強すると効果的とわかる。