「理想の結果」を目標にしてはいけない
こんにちは!
wagaco塾長の中村です!!
先日、興味深い記事を見つけました。
⇒ スポーツ後に勉強がはかどる脳の仕組み、子どもを伸ばす「目標設定」とは
要点はこうです。
・運動と共に脳機能が向上するという研究結果がある。
・勉強など自分のやるべきコトに意識を向けることは、スポーツにも役立つ。
・このスポーツと勉強の相互作用を、上から押し付けるのではなく、気付きを与える。
うちの塾では、「勉強との両立」を大切にしています。
それはスポーツでもいいし、趣味でもいい。
僕も息子も大好きなゲームだっていい。
「どっちかしかダメ」じゃなくて、「どっちも上手く両立する」。
勉強には勉強の良い面が。
スポーツにはスポーツの良い面が。
趣味には趣味の良い面が、ある。
それぞれの活動が、他の活動に良い影響を与えます。
この記事では、特に「スポーツの、勉強への良い影響」を紹介しています。
「私も仕事前にランニングを採り入れることがあるんですが、そういった日ほど生産性の高さを感じられます。高い記憶力を発揮したり、良い決断ができたりします。また、子どもたちにおいても、運動と共に脳機能が向上するという研究結果が出ています。運動の機会が多い子どもの方がテストの点数が良く、読解力や記憶力に長けているんです」
僕自身も、朝起きてまずすることは、運動です。
エアロバイクに乗りながら、ゲームをします。
(自分の好きなものに結び付けるので、三日坊主になりません。)
朝ごはんを食べて、腹筋やら懸垂やら、軽く筋トレをします。
こうすることで体が目覚める感じがして、よりいっそう授業準備がはかどります。
さらにこの記事では、「勉強の、スポーツへの良い影響」も紹介しています。
「サボることに意識を飛ばさずに、自分のやるべきことに集中することで、意識の配分ができるようになります。これができると、スポーツ時にも非常に役立ちます。つまり、スポーツは脳機能を向上させ、勉強は集中力を向上させる相互関係があるのです。
意識の配分。
これがスポーツに役立つと言ってます。
「スポーツで疲れた」と言って、勉強以外の欲求につい走ってしまう。
その気持ちは痛いほどわかりますよね。
でも、
欲求を抑えて、自分ができることに全力になるのは、松井秀喜氏が取り入れている思考法だ。松井氏はメジャーリーグで活躍したレジェンドであるが、大舞台に強かったことで知られている。なぜ、それほど活躍できるのか。松井氏は自分でコントロールできることにしか意識を持たないからだ。
筆者も言うように、「今、自分ができること、すべきことに全力を尽くす」という習慣は。
勉強に限らず、とんでもない結果をもたらしてくれますよね。
ただ、これを上から押し付けちゃうと、当然反発される。
自分が学生時代の頃を想像すれば、そりゃ反発しますよね。
クラブ活動でヘトヘトになって帰って休憩している時に、
「あんた、やるべきコトあるんやないの?大事なんやから、早くやりや!」
なんて言われたら、即大ゲンカするか、心を閉ざして完全無視です。
筆者の言うように、
子どもたちにとっては“特権”と理解してもらうといいです。スポーツ後には勉強がはかどるゴールデンタイムがあって、『運動したお陰でメリットあるよ』と伝えるんです。この“特権”を知ることで、『いま使った方がいいんじゃないの』と能動的になるんです」
疲れている時じゃなくて、休日などゆっくり話せる時に、
「明日から、どう?」
という感じで伝えると良さそうですよね。
あと何より、今回の記事でとても共感できた部分があります。
「この世代は小学校とは異なり、社会での自分の立ち位置が見えてきます。周りからどう評価されているか、テストの結果やSNSのいいね数など、自分でコントロールできない“結果”を非常に気にしています。こういった多感な時期だからこそ、周囲の大人は目標設定の本質を見誤ってはいけません。
「何を目標にするか?」
これは日々の行動や習慣を支える、とても大切な幹です。
じゃあ、何を目標にすればいいのか?
スポーツの大会で優勝する、得点を取るといった“結果”の目標を立てただけで終えてしまうと、思うような結果に至らなかったときに、そのチャレンジが失敗のように見えてしまう。大事なのは理想の状態をつくるために、具体的にどうするかの“理想の行動”を見出すことです」
目標にするのは、「理想の結果」ではありません。
結果は、自分の力でコントロールできない部分も大きいからです。
人はコントロールが難しいことには、やる気を感じなくなります。
だから、代わりに「理想の行動」を目標にする。
「6時に起きて、10分だけで単語を覚える。」
「寝る前に、学校の授業ノートを見て復習する。」
行動はコントロールできます。
だから、すぐに認めてあげやすい。
「今日、6時に起きて勉強してたね。大人でも難しいことやで。誇らしいわ。」
「優勝!」や「満点!」など、結果を目標にした場合。
その達成に時間がかかったり、達成できないことも多々あります。
だから、「理想の結果」ではなくて。
欲しい結果を生み出してくれるような、「理想の行動」を、目標にする。
行動が変われば、習慣が変わります。
習慣が変われば、結果が変わります。
つまり、理想の行動に集中すれば、気付けば理想の結果を得られます。
勉強に限らず、スポーツなど他の分野でも、全て当てはまることです。
だからこそ、塾で学校の勉強を通して、このことを伝えていきたいです!