定期テスト過去問コピーに思ったこと
こんにちは!
wagaco塾長の中村です!!
明日は、公立高校の受験日ですね。
中3生には、今日は「これまでにまとめた復習ノートを見直す日にしよう。」と伝えています。
ここまでテスト形式の練習は、十分にやりました。
後はまとめてある苦手知識を総復習して、体調整えて、明日力出しきるだけです。
ファイト!
中1生、中2生も定期テスト後のミーティング終えて、気持ち新たに、勉強法も改善して、次に向けて勉強を始めています。
「数学の点が20点上がって、子どもも喜んでいます!」
というLINEが保護者様からも来て、嬉しかったです。
さて、僕は定期的に全国の塾長先生と意見交換するようにしています。
その中で、「定期テストの過去問コピーを使うこと、どう思う?」という話題になりました。
定期テストを過去問コピーで、対策する。
あなたはどう思われますか?
僕としては、その効果の大きさは認めつつも、何かモヤモヤしたものがあって、これまで使わずにいたのですが。
今回の意見交換の結果、モヤモヤの正体がわかり、「絶対に使わないでおこう。」という結論に達しました。
その理由は、次の3点です。
- 学力上よくないから
- 著作権上よくないから
- 教育上よくないから
まず「1. 学力上よくないから」。
過去問コピーで定期テスト対策をすれば、定期テストの点は取りやすくなります。
これは間違いない。
先生も忙しいので、「ほぼ同じ問題を使い回し」ということも、よくあります。
もしその場合、過去問コピーはカンニングみたいなものです。
出る問題がわかっているなら、その問題だけを対策すればいい。
小テストみたいに、ササッと対策できる。
でも。
そんな勉強で、入試まで大丈夫ですか?
入試の過去問と、定期テストの過去問の違いは、まさにそこ。
高校入試では、「同じすぎる問題」は出ない。
もちろん、近い傾向、似た考え、周辺知識、そのあたりは出ます。
だからこそ、過去問を通して、シッカリ関連知識は考え方まで復習することで、より学びが深まる。
定期テストの過去問コピーは、「同じすぎる問題」が、けっこう出ます。
だから一回チョロッとやって、対策終わりも可能です。
同じ問題が出れば、それで高得点も取れます。
ここまで露骨なことは、あまりないかもしれませんが。
やっぱり普通に対策するよりは、はるかに楽チンです。
一度それで高得点取れちゃうと、「次も同じ対策で♪」となる可能性高いです。
でも定期テストすら、そんなズルいことせな乗り切られへんのに。
実力テスト、高校入試、はたまた大学入試、どうやって乗り切るんですか?
勉強の意味、忘れてるんちゃいまっか?
(すみません、熱くなっちゃいました。。。)
次に「2. 著作権的によくないから」。
定期テストを見せてもらうと、ハッキリ書かれています。
「学校以外に渡さないで。複製しないで。」って。
著作権的にもアウト。
学校の先生が「お願いだから、やらないで。」って言ってることを。
塾の先生が、生徒さんにやらせてもいいんですか?
ルール破ること、生徒さんに積極的に手伝わせてるやん。
生徒さん巻き添えにして、著作権的な法律、破ってるやん。
ホンマにそれで、ええのん?
最後、「3. 教育上よくないから」。
過去問コピーは、「カンニングみたいなもん」「著作権的にアウト」。
そんなんでテストの点良かったって、ロクな大人にならんでしょ。
そこまでして点数取りたいですか?
塾は、ただ単に点数を上げる場所ではありません。
大切な子どもが、決して短くない時間、過ごす場所です。
そこで人格が形成されていく。
「なぁ、コレ知ってる?この薬使ったら、めっちゃいい気持ちになれるで。一回使ってみる?」
ってのと、大差ない気さえしてきました。(大げさ?)
…
と、ちょっと前のモヤモヤしていた自分に、腹が立ってきました。
「何をモヤモヤしてんねん。」と。
「アカンに決まってるやろ。」と。
ってことで、wagacoでは。
定期テストの過去問コピーは、これまでも使っていないし、これからも使いません。
我が子に、そんなことまでして、テストの点数を上げて欲しくないからです。
もちろん高校入試過去問のように、「傾向の研究」は行い続けます。
でも全て「力につながる」ことを意識して、学びが深まる形にしていきます。
「学ぶ力を育て、実力を伸ばすことで、成績アップ。」
これまで以上に、その環境を整えていきます!
最後に。
今回のテーマは、岡山県津山市てらこやの塾長さんとの意見交換の場がキッカケでした。
僕はちょっと前の自分に腹が立って、感情的に書きなぐりましたが。
てらこやさんのブログ記事は、もっと理路整然にまとまっています。