ここでは成長に役立ちそうなコトを。
塾長自身が忘れないようにメモしていきます。
今日参考にしたのは、学びの場.comの宮本哲也さんのお話です。
あの有名な宮本算数教室の先生ですね。
是非一度、リンク先を読んでみて下さい。
⇒学びの場.comの宮本哲也さんのお話
ここでは僕自身に響いたことを、引用も交えてメモしています。
・宮本先生は、様々な指導法を模索して、3番目の方法「指導なき指導」にたどり着いた。。
1.頭ごなしに徹底的に叩き込む指導・・・短期間で成績は飛躍的に伸びましたが、子ども自身に考える力をつけさせることはできませんでした。
2.懇切丁寧な指導・・・授業の前後の補講、無制限な質問の受け付けで、成績は伸びました。親や生徒からの信頼も得ることはできましたが、授業中の集中度が私も生徒も低下しました。
3.指導なき指導(The art of teaching without teaching)・・・宿題は出さず、質問も一切受け付けません。そのクラスで一番できる子が飽きないペースで授業を進めますので、落ちこぼれる子がたくさん出ますが、フォローはしませんし、親の泣き言も聞き流します。授業に緊張感が生まれ、子どもが自発的に問題に取り組むようになりました。
3番目の指導方法に行き着いたとき、「この指導が一番いいけれど、組織向きではない。一人でやるしかないのかな。」と感じていました。
・入塾時点での「出来、不出来」はどっちでもいい。大切なことは、その塾の授業との「向き、不向き」。
・授業との相性が合わない生徒さんは、お互いにとって無意味。無理にやめさせることはないが、「うちに来てもムダです。さっさと辞めた方がいい」とアドバイスをする。
・学校は成績ではなく、性格で選ぶ。性格の合った学校には成績に関係なく受かるし、その学校に順応できる。
中学入試は、適性検査とも言えます。その学校に合った子どもがきちんと合格するようにできています。だから、成績ではなく、性格で選ばないといけないのです。端的に言い切ってしまうと、人と競い合って伸びて行く子は開成向き、自分のペースで勝手に伸びて行く子は麻布向きなど学校による向き不向きがあり、入試問題もそれに対応しています。受かるかどうかよりもその学校でよりよく伸びていけるかどうかまで考えて学校は選びましょう。
・子どもが伸びるために必要な3つの要素は、緊張感の高い空気、適した問題、手ごわいライバル
授業で使う問題はすべて私が自分で作っています。教室を始めた頃は授業時間の3倍以上、準備に時間がかかりました。自分で作った問題で授業をやると子どもの反応が非常に気になります。私自身がワクワクしながら授業をやるので、子どもの緊張感も持続します。宮本methodの真髄は自分で作った教材で授業をやるというところにあります。緊張感のないところに成長はありません。また、先生自身が生徒とともに成長できるシステムでないと長くは続けられません。飽きてしまいますから。
・子供を見守るのは健全な親、見張るのは不健全なダメ親
子どもの自立をはらはらしながら見守るのが健全な親。子どもの自立を待ちきれず、次から次へと手出し口出しをしてしまうのが不健全なダメ親です。
「見守る」と「見張る」は全く違います。見守る目は暖かく、見張る目は冷たい。冷たい目で見張られた子は萎縮するかずる賢くなるかのどちらかでしょう。
・正しい中学受験は、明るく健全で、子供の自立を促す
中学受験には暗いイメージをお持ちの方が少なくないと思います。小学校低学年から遊びたいのをがまんして塾に通い、夜遅くまで宿題に追われる、それだけ勉強しても一流中学にはなかなか入れない....子どもがかわいそう。
私もそういう受験はかわいそうだと思います。これは間違った中学受験です。正しい中学受験は明るく、健全で、なおかつ子どもの自立を促進します。
子どもが正しく成長するのに必要な3つの要素は睡眠、食事、運動で、学習は4番目です。この優先順位を間違えるとうまくいきません。私の教室では入試直前の6年生にも8時間睡眠を守らせています。学習は本能ですから前の3つがちゃんと満たされれば勝手に学習します。難しいことではありません。赤ちゃんを見習えばいいんです。毎日、必死に成長しようと努力をしていますね。「立て!」と言われなくても一生懸命、立とうとしますよね。それが学習の原点です。自分の意志で、興味を持って問題に取り組まないと学力は身につきません。場当たり的な詰め込みで成績を上げても入試には通用しません。
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