AI型教材に期待できるコトと、まだできないコト

日々の活動や思い

こんにちは!
wagaco塾長の中村です!!

先日、こんな記事を見かけました。

AI型教材「Qubena」、名古屋市の全市立小中学校372校が正式採用

AI流行っていますよね。
僕自身も趣味レベルの独学ですが、機械学習を勉強したこともあります。

だからこそAIの可能性はとんでもなく大きいと感じながらも。
少なくとも僕が生きている間は、「人間の全ての代わりになる」とは思いません。

AI型教材は、「基礎力の徹底」という面では、大いに期待できます。

① 典型的な問題が出題される
② まちがえたら解説が出る
③ その類題が出て、練習して身につけられる

この①~③をAIが自動でやってくれるので、先生としてはメチャクチャありがたい。
これまで個別に時間をかけてやっていたことを、代わりにやってくれますから。

勉強に前向きな生徒さんなら、独りで学んで基礎力を徹底させていくことができます。

ただもちろん、万能ではありません。

まず、それほど勉強に前向きではない生徒さんの場合。
タブレットを使って勉強するので、ライバルは「アプリゲームやYouTube」など、エンタメ性の強いものと、無意識に比較しちゃいます。

AI型教材もいわば、勉強”アプリ”の1つ。
使うときは自分のスイッチを切り替えて、受け身な面白さを求めるのではなく、積極的に学ぶ意識を高めてから取り組む必要があります。

そして今のAI型教材では、応用力を伸ばすのも、まだまだ難しそうです。
AI型教材はドリル的な反復練習がメインなので、「ジックリ読んで思考」というスタイルは、今のところ合わないからです。

またテストはまだまだ紙ベースです。
AI型教材だけで「勉強は全部OK」というのは、本番練習としては不安です。

なんといっても、AI型教材には「声かけ」の問題があります。
間違えた問題に対して、ただ単に「違うよ。」と伝えるだけでは、何問も不正解が重なると、勉強する側も気が滅入っちゃう。
励ましながら、前進する気力を与えるのも、先生の大切な役割の1つです。

また特に数学では、答えに至るプロセスは1つではありません。

「なぜ、こう思ったの?」
「ここは、どう考えて、こうしたの?」

応用問題になるほど、色々な解き方ができます。
その考え方いいね、その方法でもできそうだから、模範解答は無視して、そっちの方法でやってみよう。

人間先生の授業では臨機応変に対応できますが、AI型教材ではこのあたりがまだまだ難しそうです。

とは言っても、20年前のガラケーを考えても、技術の進歩はすさまじい。

AI型教材だけで完結させるのではなく、あくまでも人間授業がメインで、AI型教材は補助。
そんな意識でこれからもAI型教材を注視して、「これは人間よりもAIの方が向いている!」ものがあれば、積極的に取り入れていきたいです。

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