先日、ある生徒さんの実力テストの結果が返ってきました。
この生徒さんは、「力がついているけど、点数自体は伸び悩んでいる」生徒さんでした。
定期テストは、慣れている人からすれば。
試験範囲が明確なので、小テストの拡大版です。
実力テストは、その名の通り、実力が試されます。
僕は力がついてるのが、授業の中で目に見えていたので。
あまり心配していませんでしたが。
保護者様もそうでしょうが。
本人自身も「力が伸びてないんじゃないか。。。」と不安だったかもしれません。
数字に表れてくれ、嬉しそうな顔を見て、ホッとしました。
やっぱりテストの点に表れるのが、一番の自信につながりますよね。
生徒さんの顔を見て、僕もいまだに、一喜一憂しそうになります。
でも、テストの点には、魔力と罠があります。
良ければ、賢くなった気もするし。
悪いと、自分はアホなのかと勘違いしちゃいます。
確かに、頭が良ければ、テストの点は取りやすいです。
それは間違いない。
でも、反対はどうでしょうか?
テストの点が上がっていないからといって。
「頭が良くなっていない」とか、「実力がついていない」とか。
そう判断するのは、早すぎです。
テストの点が上がってなくても、力はついていることは、多々ある。
英語をシッカリ勉強したことある人なら、わかると思いますが。
長文の速読やリスニングは特に、伸び悩む時期があります。
この期間、テストなどの点に変化はありません。
でも、ある日急に、グンと突き抜ける。
(ホント急に突然やってきます)
この伸び悩みの期間。
テストの点には表れませんが、確実に力はついています。
テストの点が、能力を全て表すわけではない。
当たり前ですよね。
単語の小テストを、休み時間のマッハ勉強で高得点取る生徒さん。
本当に力、ついてるでしょうか?
何もやらないよりは、はるかにマシですが。
もっと力がつく方法はある。
テストの点だけでは、力を判断できません。
定期テストは、小テストの拡大版なので。
似たやり方をすれば、点数自体を取ることは、さほど難しくないです。
でも。
点数が欲しいんですか?
それとも、能力を伸ばしたいのですか?
僕の塾では。
「テストの点を上げること」ではなく。
「力をつけること」に焦点を当てています。
その結果、点数なんて勝手に伸びるからです。
ただ、欠点があります。
この方法は、結果が目に見えるまで、時間がかかる場合もしばしばです。
もし点数に変化がない場合。
僕は毎日の授業の中で見ているから、「伸びてるな」と感じるけれど。
結果に見えなければ、保護者様は当然のこと。
生徒さん自身でも、「自分は伸びてない。。。」と勘違いしがちです。
でも、やってることを間違えていなければ。
ある日、グンと伸びる日がやって来ます。
僕の役割は、「テストの点を上げること」ではありません。
・正しい方法でやっているか、観察すること
・正しくない方法でやっているなら、修正してあげること
・正しい方法でやっているなら、「それで間違っていないよ」と伝えてあげること
このようにサポートすることが、僕の仕事です。
だからこそ、いつも言ってる次の言葉。
「伸びるのは100%生徒さんの努力の賜物。
伸びないのは100%自分の環境作りの責任。」
カッコつけてるわけじゃなくて、本当にそうなんです。
僕がやってることは、環境作りとサポートだから。
伸びたなら、その子が努力したという証だし。
伸びないなら、ありきたりな環境しか作れなかった、僕が悪い。
冒頭の子だけじゃなく、そんな感じの生徒さん多いです。
点数には表れないまま、でも力はついていて。
それがある日突然、点数に表れたりします。
そうやって点数ではなく、力に焦点をあてることが。
その子の将来につながると信じています。
ので、短期で成績アップを望む方はガッカリされるかもしれないですが。
僕は、短期の点数アップを追い求めません。
本当の力をつけて、生徒さんに将来につながる自信を、感じて欲しいからです。
どうかテストの点に、振り回されすぎないでください。
自分自身の頑張り、やってる努力に目を向けてください。
正しいやり方なら、伸びる日が必ずやって来ます。
実力ついた子、おめでとう!
まだまだ伸びるよ!!
見てるから、わかります。
一緒に頑張っていこうね。
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