読解力をつけるために「AIに負けない子どもを育てる」

こんにちは!
wagaco塾長の中村です!!

 

1ヶ月前に「我が子がAI(人口知能)に仕事を奪われないために」という記事を書きました。
新井紀子さん著の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の書評です。

 

前著では、「AIの弱点は、意味を理解できないこと」とわかりました。
だからこそ、AIにできない読解力を伸ばすことが、人間にとって大切

 

という話でした。

 

そして今回はその続編。
「AIに負けない子どもを育てる」です。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

AIに負けない子どもを育てる [ 新井 紀子 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/12/5時点)

 

 

内容は「どうすれば読解力を伸ばせるか?」ということで、読む前からかなり期待していたのですが。
最初は正直、ちょっと期待外れでした。

 

というのも前半は、読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の紹介が多かったからです。

 

もちろん「読解力とは?」ということを一度も考えたことがなければ、新鮮かもしれませんが。
ただ僕としては、「どうすれば読解力を伸ばせるか?」にもっと紙面をさいてほしかったです。

 

だからこそ9章「意味がわかって読む子どもに育てるために」は面白かったです。
「何を心がければいいか?」を時期別に、具体的に提案してくれています。

 

・五感で外部世界を実体験する
・大人達の言葉シャワーをあびせる
・ジックリ一人で考える時間を作らせる
・ドリルをさせすぎない
・暗記の乗り切るテストをさせすぎない
・音読、読書を奨励する

など、他にもたくさん納得できることがありました。

 

そしてITの必要性をほとんど感じていないことにも、共感できました。
著者の新井さんは、「ロボットは東大に入れるか」というAIプロジェクトを、主導したにもかかわらずです。

 

今、AIが本当にブームです。
僕自身も勉強しています。

 

でも読解力を伸ばすために使えることは、それほどありません

 

もちろん「ドリル暗記型」学習には、かなり使えます。
AIに「できる/できない」を判定してもらい、自動で繰り返しさせれば、知識は身についていきます。

 

ただ大学入試改革でも問題になっているとおり、今のAIに記述の採点はできません

 

・何を、考えたのか?
・なぜ、そうしたのか?
・どのように、答えにたどりつくか?

 

そのプロセスはAIではなく、先生にしか見ることができません

 

AIで効率よく必要知識を身につけて。
その知識を使って、ジックリ考えて、先生とのやりとりの中で思考を深めていく。

 

それがこれから必要な教育の形なのかな、と思いました。

 

期待外れなんて言っちゃいましたが。
そんな考えに至れただけでも財産です。

 

読んで良かったです!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました